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オンライン医療から始まる医薬連携_後編

2023年05月08日

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2020年の開業より「オンライン診療」を積極的に実施されている、吉丸女性ヘルスケアクリニックの院長 吉丸先生。Pharmsを活用して「オンライン服薬指導」の体制や「服用期間中のフォローアップ」・「医療機関への情報提供」にも積極的に取り組まれているクオール薬局本八幡店 管理薬剤師 岩田様およびクオール株式会社 ヘルスケア推進本部 佐藤様に、患者さまの治療継続につながる現場の取り組みや活用のコツについて伺いました。前編・後編の二部構成でお届けいたします。
※本記事は2022年11月15日開催のセミナーを元に作成しております。セミナー動画のご視聴を希望の方はこちらよりお申込ください。

※以下より他の事例もまとめてご覧いただけます。ご参考になりますと幸いです。
▶︎Pharms導入事例集を読む

前編はこちら
1.オンライン診療・服薬指導は選択肢の一つとして導入
2.オンライン診療・服薬指導は、経験者の患者さまは継続利用の傾向あり。認知拡大に取り組み中。
3.現場でのスムーズな案内・実施体制の構築が重要

1.オンライン診療・服薬指導は利便性が高く好評。フォローアップも組み合わせて治療継続につなげている

ーーオンライン診療・服薬指導を受けた患者さまの反応はいかがでしたか?
吉丸先生:「便利」「使いやすい」とご意見をいただきます。診察室と異なり、自宅でリラックスされているのか、笑顔の方が多いのも印象的です。また、オンライン診療と対面診療を組み合わせることで、通いやすくなり、治療継続に繋がっているのではないかと感じています。

クオール薬局 岩田様:服薬指導もリラックスされている印象があります。ペットをみせてもらったり、残薬を確認することもあり、患者さまとの距離が近くなった気がします。
また、吉丸先生のクリニックは大変人気で予約が必須で、忙しくて予約を忘れて治療が遅れてしまう患者さまがおられます。オンライン服薬指導を受けた患者さまについては、体調のご確認もかねて、次回受診日の1ヶ月前にフォローアップのメッセージを送るようにしています。

吉丸先生:体調確認は安心しますし、予約漏れも減るので患者さまのサポートとしてありがたいです。

2.オンラインの取り組みをきっかけに、医薬間の情報提供も活発に

ーー患者さまのフォローアップのお話が出てきましたが、オンライン診療・服薬指導以外でも、連携して患者さまの治療をサポートするための取り組みを実施されているのでしょうか?
吉丸先生:オンライン診療・服薬指導の取り組みをきっかけに、頻繁にコミュニケーションをとるようになりました。 オンライン診療かどうかを問わず、薬局から情報共有をもらう頻度も増えましたし、こちらから薬の相談もしています。共有いただいた情報はカルテに記載し、次回の診察時に患者さまに聞いています。薬局から患者さまの情報を共有してもらえることはありがたいですし、多くの薬局に取り組んでもらいたいと思っています。

クオール薬局 岩田様:オンライン服薬指導後の患者さまだけではなく、お薬が変更になった方やご不安そうな方など直接来局された患者さまにもフォローアップを実施しています。実際に患者さまから「安心しました」というお声をいただいております。そのような、安心の積み重ねがかかりつけ薬剤師・薬局の第一歩だと感じています。
また、フォローアップをして得た情報で必要なものは、トレーシングレポートなどでお伝えしています。
◆医師が期待するトレーシングレポートとは

3.薬剤師に相談できる体制作りが医療機関側の負担軽減にもつながる

ーー今、先生が薬局に求めることはなんでしょうか?
吉丸先生:薬剤師さんによる患者さまのサポートがより進むといいなと思います。
時々、患者さまからクリニックにお薬の相談の電話がくることがあります。かかりつけの薬局・薬剤師に相談できる体制がより進めば、患者さまも安心でき、クリニックの負担も軽減されると思っています。
ピルの処方や更年期障害の内服は自己判断で中断されることが多々あります。薬への理解を深めるように工夫はしていますが、薬局と一緒に取り組めたらより良くなるなと思っています。

4.患者さまの利便性向上による治療継続に貢献するために、オンラインの手段を知ってもらいたい

ーー最後に皆様の今後の展望について教えてください。
吉丸先生:10代〜20代はオンラインの手段を当たり前に使う世代だと思います。既に50〜60代の方にもご利用はいただいていますが、より多くの方にオンライン診療という手段を知っていただくことで、患者さまの利便性の向上に繋げていきたいと思っています。
クオール薬局 岩田様:システムなども活用しながら、医療の連携を進め、場所にとらわれない医薬連携や患者さまとの関係性の構築ができれば良いと思っています。
また現状は、オンライン服薬指導の認知は高いとは言えないところもあり、引き続き患者さまに知っていただけるよう窓口での案内などを進めていきたいと考えています。
クオール薬局 佐藤様:オンライン服薬指導も服薬フォローアップも、対面の服薬指導を無理に代替するものではなく、仕事や家庭など通院・来局が困難な方の治療離脱を防ぎ、適正な治療が受けられるための手段であると考えています。クオール薬局では、全店導入を進めており、教育体制も含め万全の体制を構築していきたいと思います。


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