オンライン服薬指導の体制構築+フォローアップの業務定着から他科処方箋獲得まで Pharmsと取り組んだ1 年を振り返る
2023年05月26日
岡山県倉敷市内に2店舗を展開される有限会社ミマキ様は、Pharmsを「 オンライン服薬指導の体制」「服薬フォローアップの実践・トレーシングレポートの活用」と総合的に活用し、「新規処方箋の獲得」「業務効率化」などの成果にもつなげています。
活用の秘訣は何なのでしょうか。代表の三牧様、ちひろ薬局管理薬剤師の今野様に導入のきっかけや1年間の取り組みについて伺いました。
※以下より他の事例もまとめてご覧いただけます。ご参考になりますと幸いです。
▶︎Pharms導入事例集を読む
目次
有限会社ミマキ様のご紹介
- 岡山県倉敷市内に2店舗を展開
- 主な診療科は耳鼻科と眼科及び介護施設を中心として在宅業務
- ちひろ薬局様は住宅街の中にある耳鼻科の門前薬局
- 薬剤師3名、一人薬剤師の時間帯もある
1.オンライン服薬指導から服薬フォローアップまで Pharms導入に至った経緯
新型コロナウイルスの流行をうけ、オンライン服薬指導の体制が必要だなと思いシステムを探していました。そんな時、Pharmsをニュースで知り「オンライン服薬指導の話を聞いてみよう」と思ったのが導入のきっかけです。
また当時、服薬フォローアップが義務化され、薬局としてより多くの方に実施していきたいと思いながらも、多忙な現状をみてどう進めるべきか悩んでいました。
仮にシステムを使うとしても、LINEが便利そうだなとも思っていました。
そんな中で、実際にPharmsを導入する決め手は大きく2つあります。
1つは、Pharmsはオンライン服薬指導だけではなく、SMS(ショートメッセージ)で電話番号のみで服薬フォローアップができるという簡便性。
2つ目は、フォローアップ業務に注力するにあたって心強いなと感じた、現場に業務を定着させるための導入支援プログラムです。
まずは1店舗で運用を開始することにしました。
現場に業務を定着させるための導入支援プログラムの詳細はこちら
2.Pharmsの運用を開始 1ヶ月で効果を実感し店舗拡大へ
Pharmsの運用担当者との面談では、薬局の状況をお伝えした上で「Pharmsではこんなことができる」とたくさん提案をしてもらえたので、機能の使い方だけではなく機能を使いこなす運用をイメージしながら進めることができました。
Pharmsの運用担当者と相談し、オンライン服薬指導についてはシステムの体制を整えつつ、まずは運用方法に悩んでいたフォローアップに取り組むことにしました。将来的にオンライン服薬指導で選んでいただくためにも、患者様との関係性が重要ですし、Pharmsの操作に薬剤師が慣れる意味でも取り組みやすい内容だったと思います。
当薬局は高齢の方も多く、フォローアップ自体が患者様に受け入れられるのか、業務が増えて薬剤師に負担がかかりすぎないかという不安もありました。
しかし実際に開始したところ、9割以上の患者様がフォローを快く受け入れてくださりました。
導入1ヶ月目でフォローアップの運用がスムーズに開始できたので、3ヶ月目には2店舗目でも運用を開始しました。2店舗目は、眼科が主科でありフォローアップがうまく進むか不安もありましたが、先行店舗での使い方や工夫を活かし活用を進めることができました。
導入事例をまとめ読み!▶︎Pharms導入事例集を読む
3.患者様の不安を解消 トレーシングレポートまでつなげるフォローアップ体制
先日フォローアップメッセージをお送りした患者様から「実はお薬を飲み始めてから不安なことも出てきたが、丁度メッセージを貰えて相談でき安心できた」というお言葉をいただきました。フォローアップで患者様の不安を解消できたことで、治療の自己中断を防ぐことができました。
また、例えば前立腺肥大症の患者様に対する抗コリン作用を有する薬剤など、治療上の判断から本来併用を避けるべき薬剤を使うことになった場合、必ずフォローアップで経過を確認し、指導内容を医師にも共有するようにしています。
今までは電話をしたり、0からトレーシングレポートを作っていたのですが、Pharmsを活用することで、患者様にも負担が少ない手段でフォローアップができ、かつ簡単にトレーシングレポートも作成できるので非常に助かっています。トレーシングレポートの件数も安定して増えており、地域支援体制加算の要件も達成できるようになりました。
4.業務効率化から処方の一元管理まで 患者の課題を解決し処方箋獲得に繋げる
フォローアップだけではなく、電話番号でメッセージが送れるというメリットを活かし、お電話が繋がらなかった患者様へのご連絡や、薬剤が不足した場合等の郵送の受け取り確認にも活用しています。
実は2年程前に門前の皮膚科が閉院し、その患者様は新たな通院先の門前薬局でお薬を受け取られることが多くなっていました。そこで、皮膚科の薬は皮膚科の門前、耳鼻科は当局で受取という患者様に対して、「処方箋を写真にとり送付いただければ、待ち時間少なく準備できます」とPharmsの処方箋ネット受付機能を案内したところ、喜んでいただき、新たな皮膚科の処方箋も再び持ってきていただけるようになりました。
他にも、遠方の病院に通院中の小児科の患者様(親御さん)に、処方箋ネット受付機能を活用いただいています。お薬の受取時間の確認ができ、利便性を感じていただいた結果、小児科以外の処方箋も送っていただけることになりました。経営的にも、お薬の一元管理の側面からも非常に嬉しい出来事です。
5.薬局もPharmsも進化する 今後の活用に向けた目標
Pharmsを導入して1年が過ぎましたが、先述した通り、運用を進める中で「こんなことができるのか?」という質問に対して、他薬局の事例などを元に操作方法やオペレーションの工夫の提案があり、安心して進めることができました。更に、1年の間に多数の機能アップデートもあり、どんどん使いやすくなっていると感じています。
今後は今のフォローアップの体制を維持しながら、オンライン服薬指導患者の活用に向けて、CLINICSアプリの案内にも力を入れていきたいと思っています。