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薬局が処方箋を待つだけの時代はもう終わり?GOOD AIDが目指す「街の保健室」とは

2021年05月16日

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今回はPharmsをご導入いただいたGOOD AID株式会社の服部社長へインタビューをお受けいただきました。

- 目次 -
GOOD AID様のご紹介
1. 早く正確に薬を出すことだけが薬剤師の価値なのか?
2. GOOD AIDが目指す「街の保健室」とは
3. 患者さんへ提案できる医療の選択肢を増やしたい
4. オンライン服薬指導以外の機能にも期待
5. 今の決断が未来をつくる

ーー最初にGOOD AIDについて教えてください

GOOD AIDは、調剤薬局、訪問看護、医薬品ECなどの事業を展開しています。従来の医療・ヘルスケアの常識にとらわれず、新しい医療の選択肢を創造し、お客様の利便性向上、医療費の削減、薬剤師を始めとした医療従事者の活躍機会創造を目指しています。メインである調剤薬局事業では「零売」という新たなスタイルを取り入れ、関東・関西・東海地方で14店舗の薬局を運営しています。(※2021年3月時点)

1. 早く正確に薬を出すことだけが薬剤師の価値なのか?

ーー「薬局のあり方を変え続けるヘルスケアプラットフォームになる。」という力強いミッションを立てています。これにはどのような背景があったのでしょうか?

私は薬学部卒業後にメーカーで6年ほど働いた後、薬剤師として調剤薬局に勤務しました。当時の薬局では1日で200~300枚もの処方箋を応需するため、出来るだけ早く対応していく必要があり、患者さんと双方向のコミュニケーションを十分に取る余裕がありませんでした。いわゆる対物業務が中心の薬局です。

また、患者さんからも
「クリニックの先生からお薬の説明は受けたから、あなた達の説明はいりません。」
「とにかく早く薬を出してほしい」
といった事を言われることもあり、薬剤師としての価値を患者さんへ提供できていないんだなと感じました。

これらの状況が「私のなりたい薬局・薬剤師の姿なのか?」「10年、20年後まで伝承させていくモデルなのか?」と考えたときに、自分は薬を早く正確に出すだけではなく、地域の健康情報拠点になって医療へ貢献するような新しい薬局のかたちを目指したいと考えたのです。
その思いから、「薬局のあり方を変え続けるヘルスケアプラットフォームになる。」というミッションを定めました。

2. GOOD AIDが目指す「街の保健室」とは

ーーありがとうございます。新しい薬局のかたちとして掲げている「街の保健室」というのはどんな薬局なのでしょうか?

地域の人々が何か体調不良を感じたときに、最初に相談をしてくれるような薬局です。
例えば、軽症の患者さんがいらっしゃったら
「まずはこのお薬を飲んで、3日間様子をみてみてください。もし体調が改善されなかったら大きな病気が隠れているかもしれませんので、このクリニックに行ってみて下さい。」
というようにクリニックを紹介する。
他には、
「漢方を使ってみたい」という患者さんがいたらそれに強い漢方薬局を紹介する。

このように薬局が医療サービスの司令塔・ハブのような役割を担っていくことで、「薬局に行けば健康課題がだいたい解決出来る」と地域の方に思ってもらえる。そんな薬局が私たちの目指す「街の保健室」です。

実現するために様々なことに取り組んでいますが、その中でも特に注力していることが零売※1です。日本には国民皆保険があり医療サービスを受けやすい環境にあると思いますが、一方で医療費が増え続けているという課題もあります。最近では、花粉症のお薬のように市販薬(OTC)で代替できるものに関しては公的医療保険の対象から外してもよいのでは?という意見もあるほどです。処方箋がなくとも医薬品を提供できることで、患者さんが困ったときに、まず薬局にいくという選択肢ができます。
※1 零売とは、医療用医薬品を処方箋なしで販売することを指す。販売できる医療用医薬品は制度で決まっており、2021年3月現在は医療用医薬品約15,000種類の内7,300種類が販売可能とされている。
▼おだいじに薬局

ーー「街の保健室」、素敵なコンセプトですね。一方で実現するには難しさもあるかと思います。

薬局経営者から「零売の実施について医師からはどのように理解を得ているのですか?」と聞かれることがあります。「薬局は医師からの処方箋を応需する場所」という認識が強く、本来の医薬分業のあり方に立ち返ると医師と薬剤師は対等関係にあるべきです。むしろ薬局が自立して患者さんに医療を提供することは当然の姿なのではないかと考えています。「薬局が起点となり患者の症状に合わせて受診勧奨や零売など最適な医療を提供していきたい」と医師へ熱を込めて伝えると「服部くんの取り組みは面白いね、一緒にがんばろう」と応援してもらえることもあります。これこそが真の医薬分業であり、地域医療を支える姿なのではないかと思います。

GOOD AIDに集まる人材は「薬剤師ってかっこいいよね」と言われる世界を目指していたり、「日本の医療を変えるんだ」と本気で思っている人たちが集まっています。これからも「街の保健室になる」というミッションの下、同じ思いを持つ同志の輪をもっと広げていきたいですね。

3. 患者さんへ提案できる医療の選択肢を増やしたい 

ーーPharmsをご検討されたきっかけを教えて下さい。

私たちが目指す「街の保健室」としての機能を実現するためには、まず地域の皆さんに広くGOOD AIDの薬局を知ってもらうことが必要だと考えています。そこで、これまでの外来対応や在宅医療はもちろんですが、それに加わる新たな選択肢としてのオンライン服薬指導を知ってもらいたいと思っています。更に患者さんのライフスタイルに応じてオンライン診療の提案まで出来るようになりたいと思っていました。
またオンライン服薬指導は患者が薬局の外にいても、オンライン上で薬局と患者が双方向のやり取りが出来るため、つながりをより強くできるという点でも魅力的に感じました。

ーーオンライン服薬指導が出来るツールは他にもいくつかあると思いますが、導入の決め手を教えていただけますでしょうか?

「CLINICSオンライン診療」の導入実績が多いこと、そしてPharms自体も大手をはじめ多くの薬局にも導入されていたことが魅力に感じましたが、やはり決め手となったのはPharmsの目指す未来や想いに共感したことでした。
正直オンライン服薬指導の普及はまだまだこれからという状況でしょう。しかし、会社の想いや目指す方向性を聞いて、サービスがこれからどのように開発されていくのかイメージでき、これから一緒に色々と取り組んでいけそうだと感じたので、Pharmsに決めました。
▼セルフケア薬局
セルフケア薬局

4. オンライン服薬指導以外の機能にも期待

ーーこれから実際に活用をされていくと思いますが、今後の展望を教えて下さい。

服薬フォローアップについては報酬が算定の如何に関係なく薬剤師として当たり前にやっていくべきことだと考えています。今はSNSを使ったフォローアップを行っていますが、そこにもPharmsが活用出来ると患者さんとの接点を持つ手段して、活躍の場が広がるなと思っています。

※2021年3月末に「服薬フォローアップ」機能の追加を行っています。詳細は下記をご覧ください。
https://pharms-cloud.com/column/followup

5. 今の決断が未来をつくる

ーー素敵なお話をありがとうございました。最後にPharmsをご検討されている読者の方へメッセージをお願いします。

在宅医療が始まった当初、取り組む薬局はあまり多くありませんでしたが、現在は積極的にやりたいと考える薬局が多いはずです。当時から取り組んでいる薬局と、今からはじめようとする薬局には既に大きな収益基盤の差が生まれているのではないでしょうか。未来を見据えた選択が5年後、10年後の経営に大きく影響していくと考えています。だから、我々は将来への取り組みとしてPharmsを導入しました。みなさんにも、将来必要に迫られて動くのではなく、未来を見据えた決断をしてほしいなと思います。

また、日本の薬局は6万店舗近くまで増えましたが、これは我々の先輩経営者達が医薬分業のもとで頑張ってこられた功績です。ただし、これに甘んじていては淘汰されてしまうのではないか?という危機感も感じます。私は薬局の価値を向上させ「薬剤師ってこんな事もできるんだよ」と言えるような価値のある薬局を作っていきたいです。
そんな熱い想いを持つ経営者、薬剤師の皆様と共に、薬局業界そして医療業界をより良くしていきたいですね。

服部 雄太様のご紹介

外資系製薬会社勤務を経て、2016年3月にGOOD AID株式会社を創業。代表取締役薬剤師として、「処方箋なしで病院の薬が買える零売薬局」を積極的に発信している。

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株式会社メドレー Pharms事業部
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