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有限会社ブルークロス 「かかりつけ薬剤師の算定件数も増加。服薬フォローアップを定着させるための組織改革とは」

2023年02月14日

有限会社ブルークロス 「かかりつけ薬剤師の算定件数も増加。服薬フォローアップを定着させるための組織改革とは」画像

東京都と高知県で14店舗を展開されている有限会社ブルークロス様。
フォローアップの体制構築をきっかけに、かかりつけ薬剤師の算定件数も増加。薬剤師のレベルアップを目指し、社内勉強に取り組むなど組織改革につなげる取り組みを実施されています。

今回は、服薬フォローアップの取り組みリーダーである小松真実様、スディリック ヘンナディゲ 佳奈様に、運用前の課題と対応方法、今後の展望について伺いました。

※以下より他の事例もまとめてご覧いただけます。ご参考になりますと幸いです。
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本事例のよりリアルな取り組みについて、webセミナー録画動画「患者の容態把握につながるフォローが2倍に ~服薬フォローアップを個人業務から組織業務へ~」にてご紹介しております。ぜひお気軽にお申し込みくださいませ。
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有限会社ブルークロス様のご紹介

東京都と高知県で14店舗を展開。今回は以下3店舗の運用構築についてお話を伺いました。
①ブルークロス厚生薬局 (高知県) | リハビリを中心とした病院門前。外来は内科中心。患者様の年齢層は高い(70~80歳が多い)
②あおい薬局 (高知県) | 高知医療センターの門前。外来は幅広く、抗がん剤治療中の患者様も多い。
③ブルークロス駅前薬局 (東京都) | 駅前にある面薬局。多様な診療科・処方箋を応需。

1. 服薬フォローアップが進まない。現場が抱えていた課題とは

ーー服薬フォローアップを始めたきっかけを教えてください。
ブルークロスには、「調剤をして服薬指導をすればよいというレベルではなく、医療や社会の中にある問題を変えていこう」という理念があります。
服薬フォローアップが義務化となる2020年以前から、個々の薬剤師の判断で患者さんの不安解消のために、電話でのご体調確認を適宜実施していました。

しかしながら義務化になった後も、個人の考えや裁量によるものが大きく、薬局として目指す「服薬フォローアップを通常業務として実施する」体制には程遠い状況でした。

【服薬フォローアップ実施時の課題】
◆その他の業務が忙しく、フォローを実施する時間を取れない
◆服薬フォローアップをすべきか否か迷っている間に他の業務に忙殺されてしまう
◆誰に対して、何を、いつどのように聞けばよいか分からない

2. 事務スタッフも大活躍。全スタッフが服薬フォローアップに取り組めた理由

ーー服薬フォローアップの体制構築の課題をどのように乗り越えられたのですか?
服薬フォローアップの体制をどのように作るか悩んでいたときに、Pharmsの導入支援プログラムを知り、取り組みを始めることにしました。

新たな取り組みを始めるには、システムの使い方ではなく、組織改革が必要」という助言のもと、目標の設定や推進メンバーの選定、店舗内スタッフへの成功事例の共有、他店舗への拡大などのステップを確認しながら進めました。

具体的には、3店舗に推進メンバーを1名ずつ配置し、各店舗でその3名が服薬フォローアップを実施。翌月には3店舗の推進メンバー以外の薬剤師に波及させ、その翌月には3店舗の事務スタッフ含め店舗配属の全メンバーが服薬フォローアップの事例を共有し、重要性の理解を進めました。
段階的に進めることで疑問点や課題を解決したり、自店舗の成功例を踏まえた上で他のスタッフに提案ができるので、スムーズに展開を進めることができたように思います。

また、Pharms担当者との定期的な面談の場面では、現場の温度感を理解しつつ他社事例を交えて提案してくれたのも心強かったです。安心・信頼して運用構築を進めることができました。

参考:導入後のサポート「導入支援プログラム」や事例などをご紹介

3. かかりつけ薬剤師の算定件数も増加。服薬フォローアップをきっかけに医薬連携事例も

ーー服薬フォローアップの取り組み後の変化を教えてください。
運用開始3ヶ月で、月に数件だった服薬フォローアップ件数が、モデル3店舗合計で月105件、トレーシングレポートも17件取り組むことができました。

対象を決めて、誰がなぜいつフォローするのかを意識することで、「初回処方でもあり、不安そうだからフォローしよう」「ケモの患者さん支持療法追加になっているので、指導後の状況を確認しよう」など投薬時から先を見据え、服薬指導〜服薬フォローアップに取り組める様になってきたと思います。
また、患者様から「ありがとう」という感謝の声をいただいたり、副作用や服用時の課題を発見し病院との連携など活用の幅が広がっています。
改めて服薬フォローアップが重要なものであると実感するようになりました。

▼服薬フォローアップ具体例

4. 若手薬剤師の社内勉強会も開催。薬剤師のレベルアップに向けたさらなる取り組み

ーー貴社の今後の展望を教えてください。
取り組み開始数カ月で服薬フォローアップ実施数が月に200件以上、好事例も複数生まれています。
取り組みの強化/薬剤師のレベルアップを目的とし、グループの管理薬剤師が集う会議や若手のための社内勉強会にて、好事例/取り組みの工夫などの共有も行なっています。

現在は、3店舗から6店舗で服薬フォローアップの実施を拡大中です。
義務や加算などといった薬局都合ではなく、服薬フォローアップは患者さんの服用後の健康のために実施することを薬剤師がしっかりと認識し、中長期的には全ての薬剤師が服薬フォローアップを通常業務として実施できるように、引き続き取り組みを続けていきたいと思います。

また、Pharmsはオンライン服薬指導も利用できます。将来を見据え、オンラインの体制構築も取り組みを進めていきたいと思います。


ーー貴重なお話をありがとうございました。


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